『河井醉茗遺稿詩集成』のこと

河井酔茗の詩集は古書としてもなかなか手に入れがたいものが多い。

ただ、詩人ご自身が自ら選んで詩集として単独に刊行されたものは、1946年(昭和21年)の『花鎮抄』(金尾文淵堂刊)を最後とする。

まだ、詩人がご存命であったおりに、小牧健夫解説で角川文庫版『河井酔茗詩集』が出ている。(筆者は未見)

詩人の亡くなられた翌年、1966年(昭和41年)にご子息の島本融氏の編集により遺稿集と称すべき『千里横行』が塔影社から非売品として刊行された。

と、ここまでが、前置き。

 

 筆者の願いは『花鎮抄』あるいは角川文庫版詩集以後、『千里横行』までの間に収録されなかった詩篇の全篇をまとめた『河井酔茗遺稿詩集成』のような本の刊行である。

これを、2021年の最大の夢としたい。