新體詩人に会いに行く3

 本山実という方の「貿易商会の設立とその挫折」という経営史学の論文を読ませていただいた。学問については、不勉強にして知識は皆無なれど、福沢塾の早矢仕有的というひとのことが興味深かった。というのも、彼は実は丸家善八であり、善吉であり、善七でもあるというのだった。丸家善七とは『新體詩抄』奥付けにある「出板人」名だからだ。